妻へ
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君にあいたい
もう五年なのか、まだ五年なのか、君との別れから時は流れているようで、あの時五歳だった子供も小学校の高学年になりまし…
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天国の妻への手紙
貴女が天国に旅立ったのは2011年1月11日と1が5つも並んだ日でした。それから7年7か月を迎えようとしています。大動脈瘤の破…
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手編みのセーターをありがとう
昌子よ、ご機嫌はいかがかな。今日は毎年教会で行われるお前の合同追悼祭に出て、お祈りをした。そのあと娘の由佳夫婦と大…
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日出子よ有難う
「アジサイを背にして笑う亡き君は」あなたに手紙を書くのは何年ぶりだろうか。先日、あなたの一周忌法要の時…
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僕にも「ありがとう」と言わせてください
「アジサイを背にして笑う亡き君は」告別式の日、「ベストパートナーでした。もし来世があるなら、また一緒に…
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なっ子へ
「ばあばは、どこに行ったの」。なっ子を送った夜、航羽(こう)と遺影に手を合わせた時、突然そう言われた。俺は一瞬、言葉…
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今日もパタパタ
あれから四年……君は一人に慣れたかい?僕はいまだに淋しくて、ポストをのぞきこむ毎日だよ。ひょっとしたら、君からの手紙が…
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十分休んできてね
それは、あと二日で正月という日にやってきた。きっと、静かな正月を迎えさせようという心遣いであったと思う。それから半…
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コロッケは、おかんの味だよ
あなたが旅立った日、札幌に初雪が降りました。あなたは、まだ51歳――人生の半ばで愛する家族を残し、雪の精になりました。…
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支えられていたのは自分
もう君が逝ってから20年が過ぎました。子供が生まれてから半年後、子供の受診のついでに気になる体調の不良を診てもらった…