第3回

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  1. 父へ 40代 埼玉県 第3回 入賞

    父さん、ありがとう

     父さん、元気か、俺は元気にやってるよ。今、何してる、元気で楽しくやっていればいいけど。父さんがこの世からいなくなっ…

  2. 夫へ 60代 埼玉県 第3回 入賞

    トーストとコーヒー

     あなた、そちらでは誰が集合をかけているのでしょう。わたしの周りから一人二人とそちらの方へ向かっています。やはり楽し…

  3. 母へ 70代 埼玉県 第3回 入賞

    母さん、ここまで生きてきたよ

     「早よう行け、逃げるんや!」昭和20年6月の神戸空襲で逃げ込んでいた「防空壕」が、激しい焼夷(しょうい)弾攻撃で崩れ始め…

  4. 父へ 60代 岐阜県 第3回 佳作

    天国三丁目の父ちゃんへ

     「俺は母親の顔を知らない」幼くして母を亡くした父ちゃんは、人一倍寂しがりやだったね。その言葉も若い頃はそれ程重みは…

  5. 母へ 70代 大阪府 第3回 佳作

    おっ母さんがくれた褒美(ほうび)

     私が小学校に入学した頃、なんで家(うち)のおっ母さんは字を教えてくれないのかと、そんな疑問を持っていたよ。しかしおっ…

  6. 母へ 60代 埼玉県 第3回 佳作

    小さな約束

     六十八歳。とうとうあなたの歳まで、あと二年と迫りました。この歳は、あなたが病巣の摘出手術に臨んだ歳でもありますね。…

  7. 母へ 50代 大阪府 第3回 佳作 広告掲載

    後悔と、感謝と

     母さんが大嫌いでした。学校の参観日といえば、腐った藁しか想像できないような柄の長袖ワンピースに下駄履き。顔は赤銅色…

  8. 夫へ 20代 東京都 第3回 佳作

    SAKURA

     今朝もあの子があなたの写真に、「パパ、おはよう」って話しかけてたの、聞こえた? 最近は男の子よりも元気で、来年からい…

  9. 父へ 50代 山梨県 第3回 銀賞

    沈丁花(じんちょうげ)

     お父さん、あの日のこと覚えていますか。早春の日が静かに暮れようとする頃、あなたはうとうと眠っているように見えました…

  10. 父へ 20代 兵庫県 第3回 銀賞 広告掲載

    天国のお父ちゃんへ

     お父ちゃんが脳梗塞(のうこうそく)で意識不明になってから、どうなったと思う? 家出して二年間行方不明になってた兄ちゃん…

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