第10回
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愛された記憶
おじいちゃんへ。「この子は体が大きいからスポーツをさせたらええ。」病室のベッドから、当時2歳になる私の娘を見て、そ…
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拝啓 片足の戦士へ
時の流れは早いものですね。お父さんがこの世を去ってから、もう五年の月日が経とうとしています。この手紙が、お父さんに…
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君にあいたい
もう五年なのか、まだ五年なのか、君との別れから時は流れているようで、あの時五歳だった子供も小学校の高学年になりまし…
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お米
父が亡くなって今日で3ヶ月。しっかりしなくてはと思いながら毎日を過ごし、でもどこかたよりなく夢遊病のようにふわふわ…
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じいちゃんへ。ばあちゃんには内緒です。
じいちゃん、久しぶり。実はじいちゃんにこっそり教えていことがあって、手紙を書いています。手紙なんて子供の時以来だね…
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「指を返して」言ってはいけない言葉
父さん、母さん、私、65歳になりました。1歳半で大火傷をおい、死ぬと言われ、親戚の人が集まったそうですね。この話は姉か…
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ラブレターの再配達
お義父さん、お義母さんへこちらの季節は、今は梅雨。お義母さんが大好きだった「くちなしの花」が、今を盛りと咲き誇り芳…
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天国のお母さんへ
私の大好きなお母さん。天国での生活はどうですか。じいちゃん、ばあちゃんと親子水入らずで仲良く暮らしていますか。お母…
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ひとりじゃない、貴女がいるから大丈夫。
「大丈夫、私は貴女の味方だよ」。その言葉は私の支えになっています。貴女が天国へと旅立って8年が過ぎました。私も今では…
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古新聞の想い出
私が一歳の時、父は三十四歳の若さで他界。葬儀の時、いつもと異って人の出入りが多いからだろう、私と兄は大喜びで愛嬌を…