近畿
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おみかん
あなた……天国で大好きだったお兄さんに会えましたか……。あなたが旅立ってから、二回目の夏が過ぎようとしています。お兄さ…
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君にあいたい
もう五年なのか、まだ五年なのか、君との別れから時は流れているようで、あの時五歳だった子供も小学校の高学年になりまし…
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お米
父が亡くなって今日で3ヶ月。しっかりしなくてはと思いながら毎日を過ごし、でもどこかたよりなく夢遊病のようにふわふわ…
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笑顔が置き土産
おばあちゃん。うーん、やっぱりいつもの呼び方にするわね。おばばが亡くなってからもう八年です。あれからいろんな人のお…
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大切にしている教え
二十年前のあの日、私はおじいちゃんが入院していたホスピスにお見舞いに行き、病室でゆったりしていた。びっくりするくらい…
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想い
私は自宅の一階で中間テストの勉強をしていました。あなたの訃報を聞いたときに。そのとき、正直、私は複雑な心境でした。…
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笑うお母さんへ
小さい頃、お母さんは一度も私を叱らなかったね。何をしても「あらまあ、こんなことになってるわ、アハハハハー」と笑って…
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笑顔の宝物
貴女の息子は六才になります。そして貴女が逝って六年を数えます。妊娠中にわかった癌、何度も何度も家族で話して。おとな…
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父の文箱
お母さんが、とても大事にしていた黒塗りの文箱があります。あの戦争時の戦地からのお父さんの便りが全て納めてあります。…
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何気ない風景
人通りのない道端で、一瞬だけ目を閉じて歩いてみる。目が見えないことがこんなにも不安だなんて、幼い頃の私は気付かなか…