北海道
-
亡き友へ
タケ、俺とお前は誕生日がすごく近くて、誕生日にお互いおめでとうを言い合った。悩みがある時は真剣に聞いてくれたし、俺…
-
私の代弁者
ばあちゃん、私、小さい時うまく言葉が喋れなくて、いつもうなずいて返事をするか、恥ずかしくて言葉が出ないかで「家では…
-
天国の妻への手紙
貴女が天国に旅立ったのは2011年1月11日と1が5つも並んだ日でした。それから7年7か月を迎えようとしています。大動脈瘤の破…
-
銭(ゼン)こ心配すんな
大学受験を終えて帰宅すると、父さんはいませんでした。膵臓炎(すいぞうえん)で「痛い痛い」と部屋中を転げ回ったと、母さ…
-
母さんと思い出話がしたくて……
母さん。母さんが大好きだった吾亦紅(われもこう)が今年も居間から見える庭の隅で静かに風に揺れています。きょうは、母さ…
-
もう一度 会えたなら
母さんが亡くなってからもう四年が経つのですね。今から思えば辛い選択をせまったものだと、振り返ることがあります。「最…
-
コロッケは、おかんの味だよ
あなたが旅立った日、札幌に初雪が降りました。あなたは、まだ51歳――人生の半ばで愛する家族を残し、雪の精になりました。…
-
父と青森駅
お父さん。青森駅の、たった十数秒の出会いでしたね。東京からの夜行列車が青森駅に着いて、連絡船に乗るために桟橋に向か…
-
天国で会えたなら
「ママが死んでも、2人の心の中にずっと住んでいるから、会いたい時は、いつでも会えるのよ」……あなたは突然、私と妹に言い…
-
おふとんの記憶
そろそろ涼しくなってきたので、またあの重い布団をひっぱりだしてこなくちゃ。もう23年も使っている布団。今は軽くてあっ…