第14回
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こころの遺品
母さん、遺品を整理しています。服や帽子が、母さんを尋ねているよ。アルバムを開ければ、笑顔の母さんがいて、寂しさがつ…
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おじいちゃんへ
おじいちゃんへ パパでもあり、親友でもあり、尊敬できる先生でもあったおじいちゃん。いつも、雲から私を見ていますか? …
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エラ張ってこう
おばあちゃんへ。エラなんて言っても、何のことだか分からないでしょうね。でも私にとってはおばあちゃんとの一番の繋がり…
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お母さんへ
あまりにも突然の事で、お母さん、死んでしまった事に気付いてますか? 私達は、ずっと長い夢を見ているようで、まだ受け…
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父さん、会いたいよ
父さん、会いたいよ。 父さん、とっても会いたい。父さんが亡くなって早いもので、もう五年になります。嫁ぎ先の軍人だっ…
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父の自転車
今から思うと、天国の父に心から有難うと言いたいことが多数あったことに気付きました。これに気づいたのは私自身の子供が…
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もったいない精神
元気で何一つ人の助けを必要としなかった母さんは、桜の蕾つぼみが膨らむ三月上旬、ぽっくりと遠い旅へと旅立ってしまいま…
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大ばばへ
日々忘れてゆく事、自分がわからなくなる事は悲しい。 「オラ、なんにもわからなくなったよ」 そんな大ばばの言葉は、孫…
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お母さんの鼻歌
お母さん、最近自分の事で気がついたことがあります。それは自分の仕草や口癖がお母さんに似てきたという事です。それに、…
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父の後ろ姿
最期まで呼べずに、ごめんなさい。 本当は呼びたかったんだよ。 心の中では呼んでいたんだけど、口に出せなかった。 勇…