中部
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いつかまた会える日まで
あぁ、もうじき7回忌だね。「自分が残されたら耐えられないから、絶対先に逝くよ」と勝手なことを私に言った翌日、私を残…
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母さんへ
「あなたの人生って、幸せだったァ」これが私が今一番聞きたい事だよ。白川郷に嫁いで姑と頑固な父に仕え、小さな旅館を切…
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尊敬する“はは”おばあちゃん
お母ちゃんが死んだその日、「今日からこのお婆ちゃんがあんたらのお母ちゃんやぞ」と冷たくなったお母ちゃんの傍らで曲が…
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母のような人に
お母さんは、働き者で、控え目で真面目な人でした。母になってからも料理を習ったり、俳句を作ったり、向上心のある人でし…
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お父さん、ご報告です
ここにはいないお父さん。入院中毎日付添いで泊まったこと。体調の悪い中、頑張って唱えてくれた本堂での最後のお勤め。自…
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ばあちゃんへ
ばあちゃんが亡くなってしまってから、もう三十年近く経ちます。ばあちゃんの居ない世界の中に一人残されるのは、高校生の…
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プロポーズお受けいたします
「金婚式は盛大にやろう。俺たちで三代出来るのだ。我が家は長寿の家系だから」と、あなたはいっていたのに。私たちは金婚式…
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耳の形
お父さんお元気ですか、いやそんなわけないでしょう。なぜなら、お父さんは私がお母さんのお腹の中にいる時に戦争に出征さ…
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あの時の涙を忘れない
今年も、あの八月十五日、終戦の日がやって来ました。ずっと同居していた、夫の父である義父は、昨年九月九日に、満百歳で…
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何処かでお会い致しましょう。
平成三十一年春。八十八歳。父の闘病生活が終わりました。お父さん、ずいぶん長い闘病生活になりましたね。今はもう痛いと…