千葉県
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愛された記憶
おじいちゃんへ。「この子は体が大きいからスポーツをさせたらええ。」病室のベッドから、当時2歳になる私の娘を見て、そ…
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こんな息子でしたが……
父ちゃんがいなくなって二年半が経つね。まだ夢で逢っても、「良かった。元気になったんだ!」と言ってしまいます。心が受…
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じいじのお年玉
「僕、来年からお年玉いらないよ」今年のお正月、中学生になったゆうちゃんがそう言ったの。お父さんは『五百円玉×(かける)歳…
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古希の聖火ランナー
昭和三九年、東京オリンピック。聖火ランナーに任命されて、前日まで朝と夕方、ひたすら砂浜を走った俺達。紫と朱色が鮮や…
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母につたえたい心の手紙
現在の私は五十八歳、生まれて今日まで両親との思い出がほとんどない。というのも、父親は今でいうDVだったらしく、祖父母…
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主人とコーヒー
私はバスに乗るため、主人が毎日利用したバス停に向かった。久しぶりに歩いてみるとなだらかな坂道が続き、こんなに遠かっ…
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大丈夫、大丈夫。
生まれも育ちも下町で、江戸っ子だったお母さん。お父さんと二人で惣菜店を切り盛りして「はい、おまけ」「今日はキンピラ…
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母のサポーター
父が2000年に倒れてから、少しずつ身体が不自由になる中、母は自分よりも大きな父を一人で背負って、階段の上り下りを一人…
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ありがとう
お父さん、子供の頃は、よくあちこち車で連れて行ってくれたよね。夏の海では、泳いでいるお父さんの背中につかまって私は…
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お義母さん、ありがとう
お義母さん、天国でも周りの人に毒舌を吐いていますか? 私も嫁いでお義母さんとは、二十六年暮らしましたね。共に生活し…