各賞
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天国三丁目の父ちゃんへ
「俺は母親の顔を知らない」幼くして母を亡くした父ちゃんは、人一倍寂しがりやだったね。その言葉も若い頃はそれ程重みは…
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おっ母さんがくれた褒美(ほうび)
私が小学校に入学した頃、なんで家(うち)のおっ母さんは字を教えてくれないのかと、そんな疑問を持っていたよ。しかしおっ…
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小さな約束
六十八歳。とうとうあなたの歳まで、あと二年と迫りました。この歳は、あなたが病巣の摘出手術に臨んだ歳でもありますね。…
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後悔と、感謝と
母さんが大嫌いでした。学校の参観日といえば、腐った藁しか想像できないような柄の長袖ワンピースに下駄履き。顔は赤銅色…
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SAKURA
今朝もあの子があなたの写真に、「パパ、おはよう」って話しかけてたの、聞こえた? 最近は男の子よりも元気で、来年からい…
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沈丁花(じんちょうげ)
お父さん、あの日のこと覚えていますか。早春の日が静かに暮れようとする頃、あなたはうとうと眠っているように見えました…
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天国のお父ちゃんへ
お父ちゃんが脳梗塞(のうこうそく)で意識不明になってから、どうなったと思う? 家出して二年間行方不明になってた兄ちゃん…
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きらきら光るお空の君へ
妻へ。君がお星さまになってから、1年が過ぎたね。シングルファザーの僕は、今じゃすっかり子育てが楽しくなった。「育メン…
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1歳の約束
「この子の1歳の誕生日はとびきりのお祝いをしようね」。約束はきょう、果たしたよ。 君がいなくなってしまってから、ちょ…
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代筆でごめんなさい
お父さん、お誕生日おめでとうございます。ええと、何回目の誕生日でしたっけ。ごめんなさいね、あまり長い間お父さんの歳…