各賞
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新しい楽しみをありがとう
あなた、あなたがあちらの世界へ旅立ってからもう一年も経ってしまいましたね。当初の混乱状態から少し落ち着きを取り戻し…
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天国の母ちゃんへ
母ちゃん、天国の父ちゃんのもとに旅立ち9年になりますね。19才で封建的な家に嫁ぎ、思い出の中の母ちゃんは朝5時にかま…
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五歳のままの妹へ
聡子、お前だけはまだ子どものままの姿でいるのか。父さんは六十九歳で亡くなり、母さんは三年前に亡くなったよ。八十三歳…
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さつま芋のおかゆ
父さんと母さんを無性に恋しくなり、大空を見上げる時があります。三十七歳で復員して、山形県に入植した父さん。父さんを…
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二冊の日記
いま私の手元には二冊の育児日記があります。一冊は、三十年前にお母さんが綴(つづ)った娘、すなわち私の成長記録。もう一…
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不器用なお父さんへ、不器用な娘からの手紙
お父さん、久々に思い出話をするね。正直、私とお父さんは仲の良い親子ではなかったよね。たまに帰省して顔を合わせれば些…
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ありがとう お父(どう)
私が小学生だった昭和三十年代。雪国の秋田では、農閑期になると出稼ぎが盛んでした。いつだったか、母から「明日からお父…
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ありがとう。おとうさん
「おとうさん。この頃よくあなたの夢をみます」一度も“ありがとう”っていえなかったことを長い間後悔し続けているからだと…
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ぼく、結婚したよ!
ばあちゃん、長いこと待たせたね。ぼく、やっと結婚したよ。30代半ばを過ぎても結婚しない初孫のぼくに、「早くお嫁さんを…
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真(まこと)の愛
おじいちゃんが天国に旅立ったのは、わたしが中学一年のときでした。あれから、半世紀以上が過ぎ、わたしも古希(こき)を迎…