銀賞
-
古新聞の想い出
私が一歳の時、父は三十四歳の若さで他界。葬儀の時、いつもと異って人の出入りが多いからだろう、私と兄は大喜びで愛嬌を…
-
「やめて」と言えた日
じいじが天国に旅立ったのは、私が小学6年生の時だったね。じいじは孫の中で一番小さくて、内気で体も弱かった私を誰より…
-
尊敬する“はは”おばあちゃん
お母ちゃんが死んだその日、「今日からこのお婆ちゃんがあんたらのお母ちゃんやぞ」と冷たくなったお母ちゃんの傍らで曲が…
-
抱いて下さい お母さん
お母さん‼86歳まで生きてめて貴女を呼び、初めて手紙を書きます。貴女は死期を悟ったある日「一度でいいから常代を…
-
笑顔の宝物
貴女の息子は六才になります。そして貴女が逝って六年を数えます。妊娠中にわかった癌、何度も何度も家族で話して。おとな…
-
耳の形
お父さんお元気ですか、いやそんなわけないでしょう。なぜなら、お父さんは私がお母さんのお腹の中にいる時に戦争に出征さ…
-
甘いウインナーカレーのおかわりを
僕はお母さんの三十才半ばの子供。末っ子でいつも甘えてた。大好きでいつも引っ付いていたね。でも、ある日から一緒にいる…
-
お母さんへ
やっと今日、写真の整理をしました。お母さんの結婚写真。つのかくし。となりのお父さんも意外とイケメン。お母さんの小学…
-
急須の思い出
父さん、そちらの世界はいかがですか? こちらの世界は今コロナ禍で大騒ぎです。昨日お茶を飲もうと急須を手に取った時、う…
-
もう少しあなたと生きたかった
あなたと出会い十年の結婚生活。それも半分以上がお互いに自宅に住む別居生活で…… 。あれ程入籍しよう、同居しようと言って…