金賞
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雨の日が好き
お母さん、平成7年1月9日、あなたが94歳で永眠してから、もう22年も経つのね。8日後には阪神大震災があったので、あなたの…
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あの時の涙を忘れない
今年も、あの八月十五日、終戦の日がやって来ました。ずっと同居していた、夫の父である義父は、昨年九月九日に、満百歳で…
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紡ぎあう愛
お母さん、あなたが亡くなった時、私はなんて親不孝な娘だったのだろうと思う気持ちを止められませんでした。花嫁姿も見せ…
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ロッキーと俺
俺の中には今もロッキーがいる。数学の教師で陸上部の顧問で二十七歳の冬に死んだ。俺が中三の時だ。交通事故だった。あれ…
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涙のわけ
父さん、突然逝ってしまったから、お別れも言えなかったです。誰よりも優しくて笑顔が素敵な父さんに、悲しい過去があった…
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愛するあなたへ
秋になり、風に揺れるコスモスを見ると、無性に寂しくなって涙が溢れます。秋が深まり、落葉の山を踏みながら、病院に通っ…
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とうちゃんへ
とうちゃん、今、どこにいるんですか。美優と姉ちゃん、母ちゃんは、毎日とうちゃんが帰って来るのを、いのっています。と…
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全世で一番大好き
母さん、そちらでの暮しはどうですか。どうですかって聞くのもちょっと変かな。いつも見守っていてくれてありがとう。いつも…
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ねえ、聞いてよ
あなたが旅立って、早くも五回目の夏が過ぎようとしています。 ねえ、聞いてよ。 寂しいです。 つまらないです。 会いた…
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どうしても聞けなかった事
母さん、私が六年生の時ピアノを習いたいと言いましたね。でも家にはピアノがありません。普通の親なら即座に言うでしょう…