入賞
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忘れられない日
父さんが旅立った年令に近づきましたよ。でも、まだ父さんに近づけてはいません。今でも「父さんならどう解決しただろう」と…
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もういくつ寝ると
あなたが亡くなって六年が経ち、私は今年還暦を迎えました。遺影の中のあなたは五十歳のままなのに。そして、今年もまたひと…
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あんこの生きられなかった老後を生きる
あんこへ 餡こが好きだったから、私たち同級生から「あんこ」と呼ばれてたね。亡くなる一ヶ月前、一緒に食べたデパ地下弁当…
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お父ちゃん ありがとな
お父ちゃんが死んで四十七年、いつしかお父ちゃんより十二歳も大きゅうなってしもうたわ。 お父ちゃんもあの頃は元気やった…
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母の干ぴょう
「お母さん、あれなぁに?」電話の向こうで、さも嬉しそうに、面白そうに笑う声。「アッハッハッ」「うす茶色の麻縄みたいな…
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決意表明
元気? そっちでは楽しくやってますか? 叔母さんには会えた? お母さんが旅立って三ヶ月。癌の再発からほんとに長い闘いだ…
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こころの遺品
母さん、遺品を整理しています。服や帽子が、母さんを尋ねているよ。アルバムを開ければ、笑顔の母さんがいて、寂しさがつ…
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おじいちゃんへ
おじいちゃんへ パパでもあり、親友でもあり、尊敬できる先生でもあったおじいちゃん。いつも、雲から私を見ていますか? …
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エラ張ってこう
おばあちゃんへ。エラなんて言っても、何のことだか分からないでしょうね。でも私にとってはおばあちゃんとの一番の繋がり…
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お母さんへ
あまりにも突然の事で、お母さん、死んでしまった事に気付いてますか? 私達は、ずっと長い夢を見ているようで、まだ受け…