入賞
-
あんちゃんの父親がわり
私が小学六年の時、とうちゃん胃癌で病死。かあちゃんは、目が不自由。あれからあんちゃん七人弟妹の父親がわり。高校へも…
-
ありがとう
お父さん、子供の頃は、よくあちこち車で連れて行ってくれたよね。夏の海では、泳いでいるお父さんの背中につかまって私は…
-
不器用なお父さんへ、不器用な娘からの手紙
お父さん、久々に思い出話をするね。正直、私とお父さんは仲の良い親子ではなかったよね。たまに帰省して顔を合わせれば些…
-
ありがとう お父(どう)
私が小学生だった昭和三十年代。雪国の秋田では、農閑期になると出稼ぎが盛んでした。いつだったか、母から「明日からお父…
-
ありがとう。おとうさん
「おとうさん。この頃よくあなたの夢をみます」一度も“ありがとう”っていえなかったことを長い間後悔し続けているからだと…
-
ぼく、結婚したよ!
ばあちゃん、長いこと待たせたね。ぼく、やっと結婚したよ。30代半ばを過ぎても結婚しない初孫のぼくに、「早くお嫁さんを…
-
真(まこと)の愛
おじいちゃんが天国に旅立ったのは、わたしが中学一年のときでした。あれから、半世紀以上が過ぎ、わたしも古希(こき)を迎…
-
父への手紙
病床の父さんは目覚めると、「エリコの家まで行こうとしたけど、道が分からなくなった。今度連れてってくれやあ」と、いつ…
-
母の置き土産
私の子供の頃、育ち盛り食い盛りの五人の兄妹は、母ちゃんの作る料理を楽しみにしていた。けんちん汁、大学芋、オムレツ、…
-
自慢のお父さん
お父さんが旅立ってから三ヶ月……少しずつ私達前に進もうとしてるの見てくれてる?それでもやっぱり癌が憎いよ。あんなに突…