愛知県
-
いつかまた会える日まで
あぁ、もうじき7回忌だね。「自分が残されたら耐えられないから、絶対先に逝くよ」と勝手なことを私に言った翌日、私を残…
-
戒名の意味
今年で十年になりますね。風邪一つ引かないおじいちゃんが癌に心臓を止められた時、私の時も止まったように感じました。寂…
-
命日の味ご飯
空が青く高くなると、またお父さんの命日がやってきます。久しぶりに、お父さんの好きだった「味ご飯」を炊こうと思います…
-
おばあちゃんの魔法
「風が来た」。木枠の窓が小さくカタカタと鳴り出す。次々と他の窓が震え出し、ガタガタン。といった後、おばあちゃんちの…
-
ロッキーと俺
俺の中には今もロッキーがいる。数学の教師で陸上部の顧問で二十七歳の冬に死んだ。俺が中三の時だ。交通事故だった。あれ…
-
絆
「じーちゃんはばーちゃんが嫌い」それが、幼い私が思った祖父の印象でした。すぐに癇癪(かんしゃく)を起こし、煙草を吸い…
-
さつま芋のおかゆ
父さんと母さんを無性に恋しくなり、大空を見上げる時があります。三十七歳で復員して、山形県に入植した父さん。父さんを…
-
お父さん、ごめんなさい。そして、ありがとう
お父さん。今日、何気なく押入れの奥の手箱を開けて、お父さんからの手紙を見つけました。私が二十歳、東京で寮暮らしをして…
-
もう一度会いたいよ
大好きなおばあちゃん、今頃天国でおじいちゃんと仲良くしてるかな?三十三歳でおじいちゃんを亡くしてから女手一つでお母…
-
父の植えた「桜」の木
お父さん。庭にあなたが植えてくれた「桜」の木、やっぱり、さくらんぼでしたよ。ほら、僕も妻も言ったでしょ。「花の終わ…