70代
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古新聞の想い出
私が一歳の時、父は三十四歳の若さで他界。葬儀の時、いつもと異って人の出入りが多いからだろう、私と兄は大喜びで愛嬌を…
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尊敬する“はは”おばあちゃん
お母ちゃんが死んだその日、「今日からこのお婆ちゃんがあんたらのお母ちゃんやぞ」と冷たくなったお母ちゃんの傍らで曲が…
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プロポーズお受けいたします
「金婚式は盛大にやろう。俺たちで三代出来るのだ。我が家は長寿の家系だから」と、あなたはいっていたのに。私たちは金婚式…
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父の文箱
お母さんが、とても大事にしていた黒塗りの文箱があります。あの戦争時の戦地からのお父さんの便りが全て納めてあります。…
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お父さんへ
お父さん天国での毎日には、もうすっかり慣れたでしょうか。小さい時に死別した両親、お父さんを育ててくれたおじいさん、お…
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言えなくて、ごめんなさい
知らせを受けて病院に駆けつけた時、もう意識が無かったお父さん。八十歳でも、また元気になれると思っていたのに。お父さ…
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四つ葉のクローバー
母さん、別れてから四十年になるけど、そっちにいっても「四つ葉のクローバー」を探しているの。こっちにいた時も探してい…
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もう少しあなたと生きたかった
あなたと出会い十年の結婚生活。それも半分以上がお互いに自宅に住む別居生活で…… 。あれ程入籍しよう、同居しようと言って…
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あなたへ
あなたに手紙を書こうと思って、前回の「つたえたい心の手紙」を手に取りました。いろんな思いを込めて、そうだね、フンフ…
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主人とコーヒー
私はバスに乗るため、主人が毎日利用したバス停に向かった。久しぶりに歩いてみるとなだらかな坂道が続き、こんなに遠かっ…