60代
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何度でもありがとう
何故に突然、こんなにも伝えたい気持ち「ありがとうお父さん」と、その一言を伝える時間も私から奪いさった主人の死。「幸福…
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ありがとう、あなた
あなたが亡くなってからもうすぐ一周忌を迎えますね。今、秋風が吹いて庭の菊が咲きはじめました。今朝、二枝切って仏前に…
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天国のじいちゃんへ
じいちゃん、貴方が亡くなって、もう四十年、その年に生まれた私の長女が、四十歳になります。残念ながら、ひ孫の顔を見せ…
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届けたい年賀状
小学校六年の春、新学期。隣のクラスからは笑い声が聞こえていた。今度の先生はどんな先生だろうかと、わくわくしていた。教…
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もういくつ寝ると
あなたが亡くなって六年が経ち、私は今年還暦を迎えました。遺影の中のあなたは五十歳のままなのに。そして、今年もまたひと…
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お父ちゃん ありがとな
お父ちゃんが死んで四十七年、いつしかお父ちゃんより十二歳も大きゅうなってしもうたわ。 お父ちゃんもあの頃は元気やった…
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母の干ぴょう
「お母さん、あれなぁに?」電話の向こうで、さも嬉しそうに、面白そうに笑う声。「アッハッハッ」「うす茶色の麻縄みたいな…
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ひまわりさんへ
ひまわりさん、お久しぶりです。勝手に「ひまわりさん」と呼ばせてもらっています。いいよね。あなたとの突然のお別れから九…
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こころの遺品
母さん、遺品を整理しています。服や帽子が、母さんを尋ねているよ。アルバムを開ければ、笑顔の母さんがいて、寂しさがつ…
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父さん、会いたいよ
父さん、会いたいよ。 父さん、とっても会いたい。父さんが亡くなって早いもので、もう五年になります。嫁ぎ先の軍人だっ…