60代
-
急須の思い出
父さん、そちらの世界はいかがですか? こちらの世界は今コロナ禍で大騒ぎです。昨日お茶を飲もうと急須を手に取った時、う…
-
あの時の涙を忘れない
今年も、あの八月十五日、終戦の日がやって来ました。ずっと同居していた、夫の父である義父は、昨年九月九日に、満百歳で…
-
古希の聖火ランナー
昭和三九年、東京オリンピック。聖火ランナーに任命されて、前日まで朝と夕方、ひたすら砂浜を走った俺達。紫と朱色が鮮や…
-
また逢う日まで
がんの告知を受けてからも穏やかに暮らしていたあの頃……散歩中に「今、一つ叶えられることがあるとしたら? 」とあなたに聞…
-
孫の顔が見えますか?
前略、もう一年が過ぎましたがそっちはどうですか?あの時、お通夜の最中に破水したお嫁さんを抱えて息子達は、病院へ走り…
-
母を看取る
お母さん、お母さんの大好きな施設長が、「最後は娘さん達で看取られては、いかがですか?」と、私達一人ひとりの顔を見つ…
-
「スイカ」と答える理由
私ね、人生の最後に食べたいものは何ですか? と聞かれたら昔から迷わず「スイカ」と答えていたのを知らないでしょう?本当…
-
天国のお母さん、今、伝えたい私の思い
お母さんは天国で私のことを、まだ、心配していますか……?小さい頃からお母さんを困らせ心配をかけ続けた私も少しは、お母…
-
父の娘
お父さんそちらでもうお母さんには会えましたか?「お父さまがまだ生きていらっしゃって、お幸せね」六十代半ばの私の年代…
-
私と結婚してよかったですか
結婚したばかりの頃、「私と結婚してよかった? 」って聞いたら、「そういうことは死ぬ時になって初めてわかるんだよ」って…