50代
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親父へ
親父へ。もうすぐ親父が逝ってから二年になるけれど家族の太陽だったはずの親父の笑顔が俺にはどうしても思い出せないんだ…
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天国の井上君へ
今頃、天国では走り回っていますか?野球が好きだった君は、訓練の風船バレーに燃えていたよね。動かなくなってゆく手足の…
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いつもそばにいるあなたへ
思えば、「絵を描く人が好きだ」という風変わりなあなたのプロポーズから、私達の夫婦生活はスタートしたのですね。共通の…
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母さん ありがとう
母さん、もうすぐ母さんの3回忌がやってきます。あの大津波からせっかく助かった命だったのに、まさかあんなに急に病気で逝…
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涙のわけ
父さん、突然逝ってしまったから、お別れも言えなかったです。誰よりも優しくて笑顔が素敵な父さんに、悲しい過去があった…
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父の植えた「桜」の木
お父さん。庭にあなたが植えてくれた「桜」の木、やっぱり、さくらんぼでしたよ。ほら、僕も妻も言ったでしょ。「花の終わ…
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天からの宅配便
「退院したよ」「北海道サ来い。おずさん、お金やっから」早くに親をなくし、祖母宅で育った私には、伯父さんからのお金が…
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支えられていたのは自分
もう君が逝ってから20年が過ぎました。子供が生まれてから半年後、子供の受診のついでに気になる体調の不良を診てもらった…
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兄さんへ
母さんが逝った夏、兄さんは十八歳、私は三歳だったね。父さんが亡くなったのは、七年後の春。幼いうちに両親を失った私が…
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父親の気持ち
父さん、今日息子を駅まで見送りに行ってきました。三十年前の僕と同じように。あの日、父さんと母さんが僕を見送りに来て…