祖父へ
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十二年目のゴーヤチャンプル
おじいちゃん、今年もゴーヤのカーテンができたよ。青々とした葉が、夏の日ざしをあびてキラキラと輝いています。もうすぐ…
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愛された記憶
おじいちゃんへ。「この子は体が大きいからスポーツをさせたらええ。」病室のベッドから、当時2歳になる私の娘を見て、そ…
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じいちゃんへ。ばあちゃんには内緒です。
じいちゃん、久しぶり。実はじいちゃんにこっそり教えていことがあって、手紙を書いています。手紙なんて子供の時以来だね…
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「やめて」と言えた日
じいじが天国に旅立ったのは、私が小学6年生の時だったね。じいじは孫の中で一番小さくて、内気で体も弱かった私を誰より…
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大切にしている教え
二十年前のあの日、私はおじいちゃんが入院していたホスピスにお見舞いに行き、病室でゆったりしていた。びっくりするくらい…
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想い
私は自宅の一階で中間テストの勉強をしていました。あなたの訃報を聞いたときに。そのとき、正直、私は複雑な心境でした。…
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認知症
おばあちゃんには会えましたか。私たちのこと、思い出せましたか。何かを繋ぎ止めるように毎日毎日チラシの裏に写生された…
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おじいちゃんの写真
「仏様みたいに穏やかな人じゃ」と皆に言われていたおじいちゃん。描かれた蛭子様みたいに下がった目尻。ランニングシャツ姿…
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戒名の意味
今年で十年になりますね。風邪一つ引かないおじいちゃんが癌に心臓を止められた時、私の時も止まったように感じました。寂…
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最後の送り状
おじいちゃん、天国からあなたが届けてくれたスイカはとても甘かったですよ。家族全員で大切に頂きました。熟れたスイカの…