「この病気を克服したら、残りの人生は恵美子の幸せのためだけに生きる! 絶対勝つ! 恵美子が大好きです」と、パパから届いた深夜のメール……。きっと、今、パパも携帯握りしめて泣いている……私も携帯握りしめながらあふれ出る涙を止めることができなかったよ。許されるなら、今すぐ駆けつけて二人抱きしめ合いたい……きっとパパも同じ気持ちだったはず。暗い病室のベッドの上で、たった一人の夜をどんな想いで過ごしていたかと思うと、今でも胸が張り裂けそうだよ。
パパはいつも私のこと大切にしてくれたし、たくさんの愛情と幸せをくれたね。パパが病気になる4か月前の私の誕生日には、大きな花束を宅配で届けてくれたね。私を驚かせようと密かに計画を立てていたんだね。驚いてお礼を言うと「たまには良かろ。来年は花束じゃないのにするね」と笑って言ったパパ……それが最後のプレゼントになるなんて……。
パパが病気になって、パパからもらった幸せの恩返しをするなら、今しかない! と思って、必死に頑張ったよ。何度も神様に強く強くお願いしたんだよ。「あぁ、神様……私の残りの寿命を半分、夫にあげます。だから、助けてください! 一緒に生きていきたいです。一緒に年をとっていきたいです」と……。でも届かなかったみたい……。
パパ、パパがあっという間に旅立ち、私はずっと号泣してたんだよ。荼毘に付した後、気を失って倒れた時、パパが私に会いたくて呼んでくれたんだと思ったよ。いつものようにぎゅっと抱きしめて「恵美子、悲しい想いさせてごめんね」と言ってくれると思ったんだよ。意識のない中、私はパパの居る所にいってたんだよね。でも、パパがこの世に戻したんだね、小学6年の娘と小学3年の息子の為に……。退院しても2か月間は、一人では立つことも歩くこともできなかったんだよ。
パパ、大好きよ。幸せをありがとう。1年半経った今でも、涙は止まらないけど、きっと逢えると信じて 子どもと3人力を合わせて頑張っていくから……。